空港シャトルバス(左)とホテル(右)
CEDAZのシャトルバスで空港から共和国広場まで向かう.広場からは宿泊したホテル(Mercure Center Prague)が見える.
ホテルの朝食
明るいテラスでの朝食.チーズとハムをたっぷりと.
パリCDGから2時間ほどのフライトでプラハへ.空港はそれほど大きくなく,迷うこともない.スーツケースを受け取る前に,日本円をチェコ・コルナ(Kc)に両替する.1Kc≒5円.
空港から市街へ向かうには,CEDAZという会社が運行しているミニシャトルバスが利用できる.指定したホテルにも連れて行ってくれるが,今回は共和国広場に近いホテルを予約したので,空港と共和国広場を結ぶシャトルバスを利用した.これなら片道運賃90Kc(約450円)と非常に安い.ホテルまで行くと,360Kc(約1800円)となる.レストランで食事ができる価格差だ.
今回利用したホテルは,Mercure Center Prague.欧州を中心にチェーン展開しているホテルだったと思う.共和国広場のバス停留所からもホテルが見える.スーツケースを転がしながら歩いても2分ほどの距離だ.観光の中心となる旧市街にも近く,というか旧市街の中にあり,地下鉄やトラムの駅もすぐ近くにあり,どこへ向かうにも便利だ.
ホテルの外観は中世ヨーロッパを思い浮かべさせる壮麗なもの.ロビーは明るく広く,客室も新しく綺麗で,実に快適なホテルだ.ビュッフェスタイルの朝食は,パン,チーズ,ハム,野菜,果物,ジュースなど種類も豊富で,とても美味しい.天気が良ければ,開放的なテラスで朝食を取ることもできる.清々しく一日のスタートをきるには最高のシチュエーションだ.宿泊料金は朝食付きのシングル1泊で12000円ほど.満足できる設定だ.計6泊の滞在中,日本人には遭遇しなかった.
プラハの景色
(左上)火薬塔からプラハ市街を臨む.ツェレトゥナー通り,旧市街広場のティーン教会のさらに先に,プラハ城が見える.
(右上)プラハ城からプラハ市街を臨む.中央がカレル橋.
(左下)クラシックカーで市街観光.客が乗っている車を一度だけ見掛けた.
(右下)夜の旧市街広場.夜10時を過ぎても大勢の観光客でにぎわう.
壮麗な郵便局
郵便局の内外装も素晴らしい.
KOTVA(左)とTESCO(右)
デパートとスーパーマーケット.食材や手頃なお土産を探すのに欠かせない.
プラハ到着初日,ホテルでチェックインを済ませた後,散策に出掛ける.ホテルを出るとすぐ近くに,市民会館がある.その壮麗な市民会館の奥には,黒い火薬塔が見えている.
細い螺旋階段を上り,火薬塔の上からプラハ市街を臨む.旧市街広場の方向に,ティーン教会の尖塔が見える.そのさらに先には,丘の上にプラハ城も見えている.赤褐色の屋根が続く,美しく,ヨーロッパらしい街並みだ.眼下のツェレトゥナー通りには,大勢の観光客が行き交っている.
そのツェレトゥナー通りを歩いていくと,旧市街広場に出る.付近には,観光ツアーのためのクラシックカーがいくつも並んで,客待ちをしている.しかし,見所は徒歩圏内に集中しているし,歩いた方が街の雰囲気を楽しめるので,あまりクラシックカーで観光するメリットはなさそうだ.
旧市街広場を通り抜けて,さらに進んでいくと,カレル橋に着く.川を渡ればプラハ城も近い.
海外に来たときには,アメリカを除いて必ず,絵葉書を自宅宛に出すようにしている.プラハの中央郵便局の外観は壮麗で,街並みに溶け込んでいるが,中に入ると,さらに驚かされる.中庭のような空間が現れ,その内壁(かつては外壁だったのか?)一面に美しい絵画が描かれている.天井が非常に高いこともあり,中庭は広々としていて実に開放的で,その奥に近代的な窓口が並ぶ.
海外旅行のお土産としては,お菓子などが手軽で持ち帰りやすいのだが,空港の免税店などで買うと,いつも同じような物しか置いていなくて,しかも高い.そこで,訪問した地域ならではのお菓子を買うために,地元のスーパーマーケットに行くことにしている.お土産だけでなく,水やちょっとした食材を買うのにもスーパーマーケットは便利だ.
今回,ホテルから地下鉄で2駅行ったところに,TESCOという大型スーパーマーケットがあった.夕方,地階の食料品売り場は,買い物客で大混雑していた.中央付近のお菓子売り場に行くと,何種類ものウェハースとチョコレートが大量に置いてある.さて,問題はどれを買うべきかということだが,パッケージを見ても分からない.こういうときの作戦は決まっている.買い物客が何を買っていくかを観察するのだ.しばらく眺めていると,どうやらウェハースが人気あるようだ.大きな箱に入った物や,小さな袋に入った物など様々だが,ある会社のものらしい.そのウェハースがチェコ産であることを慎重に確認して,買い物かごに入れる.後は,水などを買って終わりだ.
プラハのお土産といえば,ボヘミアングラスがあまりにも有名だ.先に独り言「ボヘミアングラス (Bohemian Glass) 」にも書いたように,自宅用も含めて,合計8品を購入した.この壊れやすいお土産を無事に日本へ持ち帰るために,バスタオルで包もうと考え,探しに行ったのがKOTVAというデパートだ.KOTVAはホテルのすぐ近くにあった.だが,流石にデパートだけあって,バスタオルが高い.1枚1000円以上もする.バスタオルが欲しいと言っても,ボヘミアングラスを包むためだけに欲しいのだから,安物で構わない.そこで,再度,TESCOに向かった.こちらは偶然にもセールをしており,大型のバスタオルを安く買うことができた.
U Rudolfina のポークカツレツ
ルドルフィヌムの近く.プラハ到着初日を含めて,ここで2回夕食を食べた.ビールを飲んで,お腹いっぱい食べて,約300Kc(約1500円)ほど.メニューはチェコ語のみ.
U Kalicha での演奏
会議場から1駅.とりあえずビールを注文すると,いきなり1リットルのジョッキが登場.ここでも,美味しいビールとチェコ料理が安く食べられる.
U Medvidku のブドバルとグラーシュ
スーパーマーケットTESCOの近く.バドワイザーの元祖(?)であるブドバルというビールが飲める.写真のビールと食事で約140Kc(約700円).
市民会館1階の高級レストラン
内装はアールヌーボーで,ゴージャスそのもの.フレンチ風にアレンジされた現代的なチェコ料理のコースをいただく.写真左は前菜,右は鴨のペースト.メインにも鴨料理を注文した.
海外旅行の印象を大きく左右するのが,食事だ.アメリカに行くときは食事について何も期待していないので,どうでも良いのだが,ヨーロッパは地方によって料理も異なり,美味しいものも多いので,いつも楽しみにしている.もちろん酷いものに遭遇することもある.
到着初日の夜は,カレル橋まで来たところで散策を終了し,食事をすることにした.クレメンティヌム内の鏡の礼拝堂でのコンサートを聴きに行くため,その近くのレストラン(U Rudolfina)に入った.1階はバーのようになっていて,店員に食事をしたいと告げると,地下へ行くように促された.チェコはピルスナービール発祥の地である.そこで,とりあえず,ピルスナー・ウルクェルと,お薦めだと言われたポークカツレツを注文した.これ以上は食べられませんと言うくらいお腹いっぱいまで食べて,ビールも含めて約300Kc(約1500円)ほどと手頃な値段だった.このU Rudolfinaというレストランには,プラハ滞在中に2度訪れた.2度目は6人で来たため,5種類の料理を取り分けて食べることができ,様々な味を堪能した.
学会初日の夜は,U Kalichaというチェコ料理のレストランに行った.オーダーを取りに来た店員に,とりあえずビールと注文すると,いきなり,ピルスナーが1リットルのジョッキで出てきた.これには参った.何種類かのビールを飲もうと思っていたのだが,最初のジョッキでギブアップだ.料理を食べていると,突然店の奥から音楽が聞こえてきた.振り向くと,楽器を持った2人組が演奏しながらホールを練り歩いている.なかなか良い趣向だ.しかし,そう感じたのも最初だけ.20分ごとぐらいに,この2人組が登場しては楽器を演奏する.かなりうるさい.最後には,もう勘弁してくれという感じ.このU Kalichaの料理も美味しくて安い.1人300Kc(約1500円)ほどでお腹いっぱいになる.
最終日には,TESCOでバスタオルを買った後,近くのU Medvidkuで食事をした.この店では,ピルスナー・ウルクェルではなく,バドワイザーの元祖であるブドバルというビールが飲める.ビール一杯が約200円.料理も凄く安くて,ブドバルとグラーシュ(牛肉の煮込み)で700円ほどだった.
プラハ滞在中に一度だけ,高級レストランで食事をした.スメタナホールもある市民会館の1階にあるレストランだ.アールヌーボーの内装はゴージャスそのもの.高級感が漂う.ここでは,フレンチ風にアレンジされた現代的なチェコ料理がいただけるとのことで,とりあえずお薦めのコース料理を注文した.料理はどれも綺麗に盛りつけられており,味も良かった.でも,高い.今回いただいたコース料理は7000円ぐらいだった.
今回の滞在では,一度中華料理を食べに行ったのを除いて,他はチェコ料理ばかりを食べた.日本食を食べたいと思うこともなく,チェコ料理を堪能した.やや味つけが濃いのだが,日本人の口にも合う味で,とても美味しい.肉料理が中心なようで,牛肉,豚肉,鶏肉を様々な方法で調理したものが多い.魚(ます)料理も食べたが,こちらはそれほど美味しいと言うこともなかった.