2002年02月16日(土)
出身高校に行ってきました

理系志望の高校1年生100人ほどを対象に,母校で短い講演をしました.大学1回生のときに訪問して以来だと思いますが,大変懐かしかったです.高3当時の担任の先生が現校長を務められていますが,恐らくその先生が私と面識のある唯一の先生でしょう.

1月19日の独り言に書きましたが,今回招聘されたのは,高校生が自分の進路を考える上で参考になるような話をするためです.1年生が対象でしたが,時期的には丁度良いころでしょう.高3になってからでは手遅れでしょうし,高校入学直後では浮かれ気分が抜けていないでしょうから.今回の講演会では,進路希望調査の結果に基づいて,1年生が3つのグループに分かれていました.文系,理系,そして医療系です.文系の講師として銀行と旅行会社の方2名,医療系の講師として医療機関の方2名,そして理系の講師として建設会社の方と私が招かれていました.講師は,学生の保護者と卒業生から選ばれたそうです.

何を話そうかといろいろ考えたのですが,自分が日頃感じていることや普段の生活をそのまま話すのが一番だろう,という結論に至りました.そこで,『学生へのメッセージ』(2000年12月15日の独り言)に書いた内容に高校生向けの話題を盛り込んで講演を行いました.先生方の期待通りに,高校生に"Motivation"を与えられたかどうかは定かではありません.しかし,私の前にも後にも京大に学生を送り出したことがない(らしい)高校の生徒が,研究者の生の声を聞けたことに,それなりの意義はあるでしょう.そう思って納得することにします.将来,後輩がここへ来ることがあれば非常に嬉しいですね.


話は変わりますが,農林水産省を頂点にした食肉業界って腐りきってますね.問題の次官をはじめ,社会的地位のある方々がそういう行いを恥じない精神をしていることが由々しき問題です.世界史を紐解くと,恐らく,滅亡前の大国がこんな感じだったのでしょうね.

【ニュース】

狂牛病(牛海綿状脳症,略称BSE)問題で事実上,引責辞任した農水省の熊沢英昭・前事務次官が,食肉業界団体が加盟する社団法人日本食肉協議会(東京都,関谷俊作会長)に非常勤嘱託として採用され,約半月後に辞職していたことが16日,わかった.同協議会は,常勤理事4人のうち,関谷会長ら3人が農水省OB.熊沢氏は農水省の規定通りの退職金8874万円を受け取り,1月8日付で同省を退職した.

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