オルセー美術館 (Musee d'Orsay)
2005年01月09日(日)

オルセー美術館全景(ルーヴルより)
オルセー美術館全景(ルーヴルより)

徒歩圏内に,超有名な美術館や観光名所が密集しているパリ.とても観光しやすい.有名無名を訪わず,建物も美しい.

オルセー美術館からルーヴル美術館を望む
オルセーからルーヴルを望む

レストラン(昔の貴賓室)
レストラン(昔の貴賓室)

オルセー美術館内にはカフェもあるが,折角なら,貴賓室で優雅に食事をしたい.壁も天井もゴージャス.

「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」(ルノワール)
「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」(ルノワール)

オルセー美術館の印象派コレクションは圧巻.見学者も多いが,それでも,十分にゆったりと見学できる.

ルーヴル美術館とオルセー美術館はセーヌ川を挟んで建っているため,ロイヤル橋を渡るだけで気軽に行き来できる.

モナリザやミロのビーナスで世界的に超有名なルーヴル美術館と比較すると,オルセー美術館はややマイナーなのかもしれない.しかし,そのコレクションは世界の宝と呼ぶに相応しい素晴らしいものだ.特に,印象派のコレクションが充実しており,ルノワールをはじめとする印象派の絵画が好きな私は,心の底から感動した.

ルノワールの「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」や「ピアノを弾く娘たち」など,モネの「日傘の女(右向きと左向きの両方)」など,ゴッホの「自画像」など,いずれも非常に美しく,強く心に残る作品だ.この他にも,美術の教科書でお馴染みの,セザンヌ,ゴーギャン,ミレー,マネ,ドガなどの作品も多数展示されている.仮に,この中の1点が日本へ来れば,その1点を見るためだけに大行列ができるような作品がゴロゴロしている.しかし,私の好みではないのでサッと見るだけ.なんとも贅沢な話だ.

12時前にオルセー美術館に到着したので,一通り見学した後で食事をすることにした.オルセー美術館の中階にあるレストランは,オルセー美術館が駅舎だったころ,貴賓室として利用されていたそうだ.美しい絵画に満足したら,豪華で雰囲気の良いレストランでフランス料理を楽しみ,またお気に入りの作品を見に行く.そうやって,最高に贅沢な時間を過ごした.

ルーヴル美術館と同様,所蔵作品数が非常に多いため,「オルセー見学ガイド」を購入して,じっくりと見たい作品を絞り込んだ.それでも見学には2時間以上かかった.大満足して美術館を後にしたのは15時前だった.

パリの美術館巡りのコツは,共通入場券である"Carte Musees"と見学ガイドを購入することだ.強くお薦めする.

オルセー美術館の次は,ピカソ美術館へ.ピカソ美術館はショッピングをする人達で大変賑わう地区にあるが,ルーヴルやオルセーに比べると来館者は随分と少ない様子だった.旅行ガイドブックによると,ピカソの様々な時代の作品が見られるというので期待していたが,キュービズム以降の作品が主体で,青の時代やそれ以前の作品は少数だった.青の時代の作品が見たいなら,スペインのピカソ美術館に行くべきだろう.1時間ほど見学して,美術館を後にした.

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