Seoul
National University
SNUは京都大学桂キャンパス並の丘陵地にあるため,キャンパス内を歩くと大変.もちろん,バスが巡回している.
SNUの近代的な研究棟
SNUは,他の国立大学とは異なり,大統領直轄の唯一の大学なのだそうだ.大学とは思えないような近代的な建物が並ぶ様子は,投資額の規模を物語っている.なお,SNUを含め,エリートを養成するための大学で博士課程に進学すると,兵役が免除されるらしい.
国鉄ソウル駅
広々としていて美しいのが印象的だった.空港みたい.
国鉄の切符
水原(スウォン)からソウルへの切符.座席指定.
水原(華城のあるところ)で火事に遭遇!
城壁沿いに歩いていると,突然,凄い煙が目に入った.しばらくして,サイレンがけたたましく鳴り響いた.
ベンツ似な車達(ヒルトンホテルにて)
高級ホテルらしく,エントランス前には高級車がズラリと並んでいるのだが,その顔はベンツ?それともセルシオ?いや,どちらでもないけど,どちらにも似ている.後部座席の乗り心地は良かった.
9月6−9日の3泊4日で,夏の講座旅行として韓国ソウルを訪問した.一昨年のグアム旅行に続いて,2度目の海外進出だ.ただし,グアム旅行の目的が純粋に遊びであったのに対して,今回のソウル旅行では,Seoul National University (SNU) のPSS研究室を訪問し,学生の研究発表会を開催した.正真正銘の修学旅行だ.
参加者は,クラブ活動の都合で参加できなかった1名を除く14名だった.その中には研究室OBも含まれる.本来なら全員が同一の旅程で行動したいところであったが,最初に予約を入れたパックツアーで全員分の航空券を確保できなかったため,3グループに分かれてのソウル旅行となった.本隊は学生のみ8名で構成され,私は教員を含め4名のグループに配属された.
旅行先としてソウルを選んだのは,「安いはず」という理由からだ.9月であれば夏休みも終わり,3万円台のツアーに参加できると予想していた.ところが実際には,私のグループのツアー代金は約6万円にもなった.2倍とは言わないが,予想より50%ほど高い.この原因としては,利便性と快適性を重視して,ソウルでもトップクラスの高級ホテルであるヒルトンホテルを指定したことが挙げられる.しかし,それも条件の良い安いツアーがほとんど満杯だったため,仕方なく選択したというのが実情だ.実際,私が参加したツアーはプラザホテルとヒルトンホテルのいずれかを指定できるツアーだったが,プラザホテルは既に満杯だと言われた.航空便も全日空指定のはずが,既に満席なのでアシアナ航空になると言われた.しかも,追加料金を支払って.
なぜ,それほどまでにツアーが満杯なのか.そう,皆さんご承知の通り,冬のソナタをはじめとする韓国ブーム効果だ.韓国への旅行者数は前年比50%増らしい.そりゃ,混むよな...
ホテルも日本人だらけ.特に女性が多かった.ただし,世間で思われているほど「おばさん」ばかりではなく,若い女性が多かった.若い日本人女性が多いと言えば,決して外せないのが免税店だ.滞在中,新羅免税店とロッテ免税店に立ち寄ったが,日本人女性が席巻していた.日本人は金持ちであると改めて感じた.ちなみに,期待していたほど安くはなかった.事前に調査しておいたのはLVのレザー小物だけだったが,日本と比べて高くはないという程度だ.
ところで,ソウルに行ったら,どこを観光したら良いのだろうか.ショッピングに興味のない者にとって,めぼしい観光スポットがないというのは厳しい状況だ.当初は板門店ツアーに参加したいと考えていたが,9−10月は国連軍の都合でツアーが開催されないとの情報を得た.最大の観光スポットを封印され,実に困った状況となった.
結局,世界遺産に登録されている華城(宮廷と城壁が残っている)を見に行った.ソウルから地下鉄で1時間ほど.料金は200円ほど.最寄り駅からタクシーで10分ぐらいだったと思うが,タクシー代は300円ほど.交通費は驚くほど安い.城壁は遊歩道みたいになっていて,眺めも良く,快適に散歩できる.一方,100円の拝観料を支払って見学した宮廷は,北京の故宮(紫禁城があるところ)を1/1000に縮小したような感じだった.正直,大したことはなかった.
ソウルへ戻って,平壌冷麺を食べた後,NANTA劇場に向かった.5000円のVIP席(いわゆるS席)で観劇したが,なかなか良かった.NANTAというのは,韓国発の台詞がない劇で,料理人達が結婚披露宴の料理を作る様子を,民族音楽のリズムに合わせて,面白おかしく演じるものだ.日本でも上演されたことがあり,国際的に高い評価を得ているらしい.言葉の壁を感じなくて済むというのは大きなメリットだ.ちなみに,会場は日本人が80%以上を占めていたと思う.
さて,SNUでの学生による研究発表会についても触れておこう.今回,京都大学側からは,M2以上の3名が発表した.この3名にとっては良い経験になっただろう.その他の学生も,Faculty Clubでの懇親会の後,居酒屋みたいなところで韓国の学生と2次会を楽しんだようで,国際交流という目的は達せたはずだ.今回のような企画を毎年実施するのは難しいが,数年に一度のペースで,継続的に続けていければ良いのではないだろうか.