最近,ニュースを真剣にチェックしていないが,いくつか目を引く事件があったので,自分の考えをメモしておこう.
<イラク邦人誘拐事件>
最初に3人が誘拐された事件について,項目別に自分の考えを書いてみる.
第一に,3人がイラクへ行ったことの是非だが,是非を判断する必要はないと思う.行くか行かないかは本人が決めるべきことであって,第三者がとやかく口を挟む問題ではない.目的が人道支援であろうが,観光旅行であろうが,違法でなく,道徳的に劣ることもない一個人の行動なのだから.
第二に,事件発覚後の被害者家族の対応だが,これは気に入らない.大切な家族が国外で拉致されたのだから,その無事を願って,必死になるのは当然だ.政府を含め,ありとあらゆる組織や個人に対して,支援を求めるのも当然の行動だ.気に入らないのは,「誘拐犯の言う通りに,政府の方針を転換しろ」と主張したことだ.家族が誘拐されたときに身代金をサッサと払うのは,家族の自由だ.しかし,独立国の政府が誘拐犯の言いなりになってどうするのか.そんなことをしたら,世界はテロリスト天国になってしまう.家族の主張はあまりに自己中心的過ぎはしないだろうか.その感情に同情はするが,根本的におかしい.もちろん,自衛隊がイラクに展開していて良いかどうかは別問題だ.
第三に,「自己責任」の原則により,身柄解放のために要した費用を被害者に請求しろとかいう意見が政治屋の口から出てくる点についてだが,ふざけるのも好い加減にしろと言いたい.その政治屋はどれだけ国益に貢献してきたのか,被害者3人の足下にでも及ぶのか.開いた口が塞がらないとは,こういう時に使うのだろう.
<三菱自動車事件>
三菱自動車が危険な不良トラック・バスを平気で売っていた事件だが,この会社は今回の事件の前にもリコール隠しで批判されていた.そういう体質なんだ.体質だから,そんな簡単に変わるわけもない.このニュースを聞いて思ったのは,三菱自動車製の車を買う根性のある人達が日本には沢山いたのだなぁということだ.以前のリコール隠しのときから,三菱自動社製の車だけは絶対に買わないと決めていたので,そうとは思わない人もいるのだなと妙に感心した次第だ.日本の社会は企業犯罪に対して甘すぎるのではないかな.雪印が消滅したように,スリーダイヤモンドも消滅するのかな.ダイムラーが子会社化という形で手をさしのべるようだが,貧乏くじを引いたね.
4月23日(金)追記
ダイムラーの株主は賢明だったね.三菱自動車支援から手を引いた.