みんなは牛乳を飲んでるか?
そう,学校給食で毎日出てきた,カルシウムたっぷりの,最高の健康飲料だ.
ところで,牛乳が健康に良いって誰から聞いた? 何で勉強した? なぜ信じている? この独り言を見てしまったのが運の尽きと思って,冷静に考えてみて欲しい.自分は何を根拠に牛乳が健康食品だと信じているのかを.もしかして,何の根拠もなく信じているのではないか.牛乳が健康食品だなんて,実は迷信かもしれないし,デマかもしれない.それでは,改めて尋ねよう.
牛乳を飲むことは本当に健康に良いことか?
結論から言うと,牛乳はそれほど優れた健康食品ではない.牛乳が健康食品だと信じている人は,日本政府が未来永劫十分な年金を国民に支給してくれると信じている人と同じようなものだ.私としては,その通りになると良いねと言ってあげるしかない.
こんな風に言うと,牛乳と年金を同一に論じるなんて馬鹿げていると言われるかもしれない.しかし,国家権力を利用して「牛乳は健康食品」というデマを国民に吹聴し,実質的に牛乳を飲むことを義務づけたのは日本政府だ.一方,特権階級の既得権益には触れず,「年金制度は安泰」と言って,年金を強制的に徴収しているのも日本政府だ.真実に目を向けず,国民の利益に反しているという点で,非常に似ていると思うのだが,どうだろう.
そもそも,永きにわたって米を主食としてきた日本人が牛乳なんて飲まないのが普通だ.戦後,米国の対日産業政策の一環として,日本における西洋型食文化の積極的な導入が強力に推し進められ,牛乳の消費量を増やすために「牛乳を飲まないとカルシウム不足で病気になる」というデマが利用されただけのこと.御上の言うことは絶対である日本においては,政府の流すデマは実に有効だ.誰も疑わない.
牛乳の効能としては,下痢になるとか,良質のカルシウムを不足させるとか,いろいろあるが,ここでは詳しいことは紹介しない.気になるのであれば,調べてみると良いだろう.この種の話題を取り扱った本も出版されているし,ネットで検索すれば情報はいくらでも手に入る.
自分で情報を集め,自分で分析し,自分で判断する.もちろん責任は自分にある.
これができるようにならないと,いつまでたっても騙される側から脱出できない.ちなみに,ここに書いてあることも嘘かもしれないよ.