レストランの多い広場@フランクフルト
伝統的なドイツの建物は,外観が面白い.おもちゃの家みたい.ドイツ料理はいまいちという話も聞くが,ソーセージやシチューなど,大変気に入った.
DB仕様の自転車
フランクフルトで見付けたDB(ドイツ鉄道)マークの自転車.一体,何なのだろうか?
快適なDBの列車内部
列車内は広々としていて,座席にはテーブルもある.移動中も快適に過ごせる.
宿泊した古城ホテル
ラインフェルズ城.確かに古いが,風情があるし,十分に快適だ.レストランの雰囲気も良かった.特に,清々しい朝日を浴びながら,ライン川を見下ろすテラスで食べる朝食は最高だ.様々なハム,チーズ,フルーツ,パン,紅茶と,ここの朝食には大満足.
船着き場からホテルまで送迎してくれた汽車
お城は山の上にあるのだが,船着き場と鉄道駅周辺には,タクシーも何もない.途方に暮れていたところ,この汽車(?)を発見した.スーツケースを持っての移動に大活躍.
モンシャウの街並み
美しく,小さな街.モンシャウ.ヨーロッパでは大人気の観光スポットなのだそうだ.
ハードスケジュールでの2週間の出張は流石に疲れる.後半1週間のドイツ滞在を終え,今,帰国便の中にいる.つまり,盗まれた航空券は無事に再発行されたわけだ.
ローザンヌからフランクフルトまでは列車で移動した.スイスの列車には"SBB CFF FFS"と書かれている.SBBがスイス国鉄の略称だから,他の2つは何だろうかと思っていたら,順番にドイツ語,フランス語,イタリア語ということだ.流石に公用語が複数あるスイスだ.一方,ドイツの鉄道はDB.赤色がシンボルカラーのようだ.ローザンヌからフランクフルトまでは,バーゼル経由で5〜6時間ぐらいの旅だった.
初めてのドイツ訪問で,初めて訪れる都市がフランクフルトだったわけだが,『何もない』といのが率直な感想.のんびり観光する時間なんてないので,きちんと調べて行動したわけではないが,何もなかった.唯一良かったのが,欧州中央銀行前の公園にある巨大なユーロマークを見られたこと.ユーロ誕生時にテレビに頻繁に登場していた奴だ.
木曜日と金曜日に,それぞれカールスルーエとマインツに赴き,FZKとIMMという2つの研究機関を訪問した.やはり,学会等で話を聞くだけでなく,実物を見るというのは意義がある.まあ,ここで研究のことを書く気はない.
さて,週末に最終目的地であるアーヘンへ移動した.時間は十分にあったので,マインツから船でライン川を下ることにした.リューデスハイムからザンクト・ゴアルスハウゼンの区間が主要な観光ポイントであるらしく,リューデスハイムで大勢の観光客が乗船してきた.彼らが乗船するときには,当然我々は最前部の絶好の場所を確保済みだ.ライン川下りをするなら,河を下る時にはリューデスハイムの手前,河を上る時にはザンクト・ゴアルスハウゼンの手前で船に乗ろう.船からの眺めは素晴らしく,実に快適な船旅だった.風が強くて,かなり寒かったのも事実だが...左右の河岸に次々と中世の城が現れ,あるいは綺麗なブドウ畑が広がる様を見ていると,3時間ほどの乗船時間はアッという間だった.しかし,ローレライの岩壁にはがっかりした.ガイドブックとかには『ローレライが見所だ!』みたいに書いてあるが,全く大したことがない.伝説が残っていることが重要なのだろうが,岩壁そのものは全く大したことがない.岩壁がみたいなら,ヨセミテ公園のハーフドームでも見ている方が感激できるはずだ.土曜日の夜は古城ホテルとなっているラインフェルズ城に宿泊し,ドイツの風情を満喫した.
アーヘンには日曜日の夕方に列車で到着した.訪問先であるRWTH−Aachen(アーヘン工科大学)の教授との夕食までには2時間ほど余裕があったので,街を散策することにした.アーヘンは小さい街で,ゴージャスな市庁舎や数世代の建物がハーモニーを奏でる大聖堂(世界遺産らしい)は街の中心部にあり,駅や大学を含めて,すべてを歩いて見て回ることができる.ちょうどその日は,年に一度の手作り市(?)が開催される日だったそうで,世界各国から集まって来た人達が,自慢の作品を売っていた.数百の店が広場に出ていたそうで,市庁舎や大聖堂の周りは,オープンカフェでくつろいでいる人達も含めて凄い混雑ぶりだった.サッと見て回っただけだが,木製の手作り玩具が目を引いた.質の良さを感じたが,見る目のない私にはお買い得度が分からなかったので,結局何も買わなかった.
今回の滞在では,RWTH−Aachenに留学中のM先生夫妻に大変お世話になった.月曜日の研究室訪問後に,自宅に招待していただき,ドイツのケーキをご馳走になり,その後,折角アーヘンまで来たのだからということで,世界大戦の戦禍を免れ,古く美しい建物が残るモンシャウの街を見に連れて行っていただいた.そこは山間の小さな村だが,本当に綺麗だった.昔の良さがそのまま保存されているという感じ.日本のガイドブックには載っていないと思うが,決して載せるべきではないだろう.あんな小さな村に日本人が押し寄せたら,折角の風情が失われてしまう.モンシャウからアーヘンへ戻る際には,アウトバーンを体験した.あの本線への合流は洒落になっていない.本当に危険だ.次にドイツへ行く機会があれば,高速走行性能の高いメルセデスかBMWをレンタルして,アウトバーンで200km/hオーバーを体験してみたいと思うが,必ず多額の死亡・傷害保険に加入しておくことにしよう.その日の最後は,カジノに隣接する★★★★★ホテルのレストランで美味しい食事をご馳走になった.
ドイツには1週間弱滞在したが,料理は美味しかった.周囲からはドイツの料理は美味しくないとか,ソーセージしか食べるものがないとか,散々なイメージを吹き込まれていただけに,大変意外だった.