海外旅行トラブル対応
2003年09月07日(日)

チューリッヒ中央駅の交番
チューリッヒ中央駅の交番

ちょっと分かりにくい場所にあり,少し迷った.若い警察官に非常に親切に対応してもらい,心より感謝.

GoldenPass Panoramic
GoldenPass Panoramic

ルツェルンとモントルーを結ぶゴールデンパス・パノラミックは,途中,ツヴァイジンメンとインターラーケン・オストで乗り換えなければならない.運営会社が異なるようで,車両も近代的なものから,レトロ調なものまで,いろいろ楽しめる.

GoldenPass Panoramicの車内
GoldenPass Panoramicの車内

レトロなゴールデンパス・パノラミックの車内.シートにかけられた赤い布が,予約席の証.さぞや込むことだろうと,日本から予約したのだが,1車両貸し切りだった.快適な列車の旅を満喫.

ユングフラウ・マラソンのスタート地点
ユングフラウ・マラソンのスタート地点

滞在中,ちょうどユングフラウ・マラソンが行われた.スタート地点はインターラーケンで,ユングフラウに向かって山を登ってゆく.マラソンと言っても,ほとんど登山だ.

なぜか軍人がいっぱい@インターラーケン
なぜか軍人がいっぱい@インターラーケン

のんびりと散策していると,街のあちこちで軍人を見掛けた.何をやっているんだろうか.

マイクロ化学技術に関する国際会議への参加と4つの研究機関を訪問するために,9月3日に関西国際空港からアムステルダム経由でチューリッヒに向かった.SBB(スイスの国鉄)のチューリッヒ空港駅からチューリッヒ中央駅(Hbf)に向かう際に,なんとスリにやられてしまった.被害は帰りの航空券,ユーレイルパス,ホテルのバウチャー,トラベラーズチェックなど.これには参った.

到着が夕方だったので,チューリッヒ市内をブラブラと散歩しながらレストランでも探そうと思っていたが,急遽予定を変更して,中央駅近くの警察へ.受付のおじさんは英語が堪能ではなかったが,若い男性がとても親切に,キチッと対応してくれた.英語がまともに通じるので,マドリードよりも有り難い.ともかく,被害状況を詳しく説明して,被害証明書(?)を発行してもらう.被害にあったら,この作業が大事.証明書をもらっておかないと,損害保険会社に請求するときに面倒なことになるかもしれない.

次に,個別の被害に対応しなければならない.航空券については,旅行代理店を通してKLMへ連絡し,いわゆる格安航空券でも手数料65ユーロを払えば再発行してもらえることを確認した.ただ,旅行代理店からは「できます」という連絡だけだったため,現地のKLMオフィスに電話し,再発行が可能であることと"Reference Number"を確認した.実際に航空券を再発行してもらうまでは何が起こるか分からないが,ともかく一件落着.

ユーレイルパスについては,チューリッヒ中央駅で,現金と同じ扱いで再発行はできないと言われた.仕方がないので,同じパスを買い直したいと告げると,ここでは発券できないので空港駅へ行けとのこと.時間も遅くなっていたので速攻で空港駅へ戻り,SBBのカウンターで事情を説明すると,「ユーレイルパスのオフィスはもう閉まったので今日は発券できない.明朝,中央駅で発券してもらいなさい.」と言われてしまった.これにも参って,話が違うから何とかしてくれと懇願したところ,その男性がユーレイルパスの発券手続きを慣れない手付きでしてくれた.スイスの人は基本的に親切なようだ.近くのイスに座り,ホッと胸をなで下ろしたそのとき,駅の職員に「もう閉めるから出て行って」と言われた.まさに間一髪でセーフ.

ホテルのバウチャーについては,一緒に行動していたT氏にすべてのコピーを渡していたので,それで問題なかった.オリジナルであることに何の意味もないようだ.

トラベラーズチェックについては,とにかくAMEXの緊急連絡先に連絡.なかなか繋がらずイライラさせられたが,控えておいた番号と,指定通りにサインしたことを告げると,あっさりと再発行すると言ってくれた.次の滞在先であるローザンヌでチェックを受け取りたい旨を告げると,ローザンヌのオフィスはもう閉まったから,明日以降の昼間に再度AMEXに電話するように言われた.ところが,翌日以降に数回,昼間に電話をかけたにもかかわらず,ローザンヌのオフィスが電話に応答しないという理由で,チェックは再発行されなかった.全く役に立たないオフィスだ.AMEXのテレビCMですぐに再発行しますと謳っているが,ハッキリ言って誇大広告だ.しかも,問題はこれだけでなかった.ようやくローザンヌのオフィスに連絡が取れ,手続きを進めることができるようになると,電話係のスーパーバイザーなる人物が電話にでてきて,再発行の条件を説明してくれた.ところが,驚いたことに,ローザンヌのオフィスではチェックの再発行はできず,現金での払い戻しのみが可能だと言う.しかも,ユーロでの支払いはダメで,現地通貨のスイスフランのみだと言う.それならそうと初めに電話をかけたときに言えよ.チェックなら再発行してもらうが,多額の現金を渡されるぐらいなら,チェックを自宅に送ってもらえれば十分だ.むだな時間と電話代を使わされた.というわけで,トラベラーズチェックが有り難いものであることに間違いはないが,AMEXは期待していたほど便利ではない.チェックが再発行されるのは大都市だけのようだ.ちなみに,日本語での対応を依頼すると,通訳が間に入ることになるので余計に鬱陶しい.試しに日本語でやってみようと依頼したのだが,気がつくと,通訳抜きで話していた.通訳者には悪いことをした.

以上,一通りの手続きを終え,ホテルで時計を確認すると,午前3時.こうして海外初日は終わった.スリにやられたのは我ながら情けない限りだが,その後の処置は万全だろう.これで,スペインとスイスの警察はマスターした.3カ国目がないことを祈るばかりだ.

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