大学入学試験
２００３年０３月１５日（土）

大学入試の後期日程も終わり，入試シーズンもいよいよ終わりだ．自宅からの散歩圏内に北野天満宮があるので，３月には梅を見に行ったりするのだが，北野天満宮は菅原道真を祀るため合格祈願の絵馬も数多く奉納されている．志望校に合格できた人もできなかった人も，大学入学なんて通過点にしか過ぎないということを肝に銘じて欲しい．

この独り言を読んでくれた高校生からメールをもらった．その人は「人に何かを求めるのではなく，何かを与えることの出来る人間になれたらな〜」と思う心の持ち主で，佐藤俊樹著「不平等社会日本」（本ウェブサイトの読書参照）を読んで，次のような疑問を持っていた．

「今年，推薦で大学に合格した私は，公平な競争を勝ち抜いたといえるのでしょうか？」

こういう問題意識を持てる高校生がいることに正直驚かされた．この問いに対する私の回答をここでは示さないが，その回答を読んで，この高校生は「世の中まだまだ捨てたもんじゃない．これから先，加納先生のような人と出会えると思うと，とても嬉しいです．」とメールを送ってきてくれた．こちらこそ，こんなに嬉しいことはない．