最近のニュースから
2003年03月01日(土)

卒業論文・修士論文の発表も終わり,いよいよ本年度も終わりだなぁと思います.修羅場のような時期が過ぎて,ふと,この独り言を1ヶ月近くも更新していないことに気付きました.

【アメリカ問題】
日本はアメリカの同盟国としての立場を重視した.その代わりに,国際世論を敵に回したのだろう.唯一の被爆国とか,平和憲法とか,ことあるごとに綺麗事を言い,反戦を唱えてきたように思える日本だが,もはやそんなことは許されないだろう.というか,誰も耳を傾けないだろう.要するに米国に賛成なんでしょ,と言われるだけ.政府や外務省も,己が正しいと思うなら,国民にそう言えよ.国連での日本の発言が意図的にねじまげられて国内で公表されるなんて,そんな姑息な手段を使うな.しかし,国民が選んだ代表者が選んだ道なのだから,国民としてその報いを受けなければならない.それにしても,本件に関する国民的議論の低調さは酷いのではないか.為政者としては,こういう問題には口出しせず,黙々と将来戻らない年金の掛金を支払い,毎日垂れ流される白痴テレビ番組を見て,官庁が操作する情報を鵜呑みにしてくれる大衆の存在は誠にありがたいだろう.これも戦後教育の成果か.ともかく,少なくとも,北朝鮮にミサイルをぶち込まれたときに,何が起こったか総理大臣が知らされないような国にはしないでくれ.

【観光立国】
海外からの観光客を増やして経済の活性化をめざす観光立国懇談会で,小泉首相が「一村一観光をめざすべきだ」とあいさつしたそうだ.ハウステンボスが会社更生法適用を申請したことに象徴されるように,バブルの後始末にいつまでも振り回される日本だが,まさか,国土交通省が中心になって総合保養地域整備法(リゾート法)の第2弾を制定するつもりじゃないだろうな.「すべての村に観光資源を作れ!」とか言って.まあ,さすがに,そこまでバカではないか.国土交通省は,税金を無駄使いする方法を血眼になって探すよりも,道路公団に群がるファミリー企業をなんとかしろよな.本気で観光立国について議論するなら,まずは代表的な観光地である京都の惨状を調査し,観光資源を守るために必要な法制度について検討するとか,もっと実のあることをしてくれ.新たに観光資源を作ろうなんてすると間違いなくリゾート法の轍を踏むことになる.それより,今ある観光資源を守ることが重要だ.

【電磁波】
今朝,電磁波過敏症(?)とかいうのがテレビで取り上げられていた.欧州では電磁波は大きな問題として認識されており,高電圧線を住宅街の上空に走らせるなんてのは論外で,電磁波を規制する方向で検討が進められている.当然ながら,WHOも規制に前向きだ.ところが,日本の立場は,電磁波が人体に危険だと100%証明することはできないので対応はしない,というものだ.そういえば,「非加熱製剤は安全だ」と言っていた官庁があったな.その後どうなった? それに,欧州で狂牛病が大問題になっていたころ,どこかの官庁は「日本は100%大丈夫だ」と言っていたことも思い出すな.その後どうなった? まったく日本の官庁というのは学習能力が皆無なのか.昔の独り言でも書いたが,電磁波は相当に危険かもしれない.携帯電話を手放せない,そこの君,考え直した方がいいぞ.「携帯電話が危険だとは知らされていなかった」と日本で訴訟を起こしても,勝てる見込みはない.無茶苦茶な訴訟大国アメリカなら望みはあるが.

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