2002年12月30日(月)
明るくしましょう!

今年もいよいよ終わりです.既に正月休みのはずですが,暢気に休んでいられないのが実情です.とりあえず,この休み中に,10報ほど論文の査読を終わらせてしまわないといけません.自分の論文も書かないといけないんですが,後回しということで...それよりも,網戸と窓の掃除しないと...

本日が東証の大納会でしたが,日経平均株価の終値は8500円台.なんと82年以来20年ぶりの9000円大台割れだそうです.春には12000円もしたのに,なんと悲惨な結果でしょう.わずか半年ほどで,資産の1/3が日本から消滅したわけです.これでは景気が良くなるはずもありません.株なんて博打は自分には関係ないよ,って思っているそこの貴方.決算前などに株価を取り繕うために,どれだけの公的資金が株価維持のために注ぎ込まれてきたことか.郵便貯金,簡易保険資金,公的年金積立金などの一部は信託銀行に委託されて運用されているわけですが,これが株価の買い支えに使われています.いわゆるPKO(株価維持政策)です.郵貯・簡保・年金は財政投融資で特殊法人の食い物になっているだけではないのです.そんな便利なお金を,狡猾な連中が見逃すとでも思いますか.民間の銀行(いつまで民間って呼べるのか不安ですが)よりも有利なので郵貯を利用するのも賢い選択ですが,自分のお金の行き先を考えると,やっぱり利用する気になれません.

目を海外に向けると,来年は,中東で戦争が勃発するのは避けられそうもないようです.テロを肯定はしませんが,アメリカがテロの標的にされるのも自業自得な面があるわけで,変な言い掛かりで戦争始められたら堪りません.それが新たなテロを引き起こすのは明らかでしょう.テロには屈しない強いアメリカを,国内にも国外にも誇示する必要があるのでしょうが,これでは,ただの乱暴者です.イスラエル問題がある限り,キリスト教対イスラム教という構図を捨て去ることはできないでしょう.日本政府は,そんな泥沼に自ら嵌り込み,アラブ諸国を敵に回す気なのでしょうか.日本は資源を持たない国であるだけに,とんでもない事態にならなければ良いですが...

そう言えば,東京大学医学部の教授が研究費を不正流用したとかいうニュースがありました.こういう不祥事があると,ほぼ間違いなく,予算執行の際に書かないといけない書類が増えます.事務方は不祥事の発生を防ぐ努力を見せる必要があるため,新たに縛りを設けるわけです.その結果,研究者の雑務はどんどん増え,研究費の融通も益々きかなくなる.そこで,なんとか抜け道を造ろうと画策する研究者が出てくる.まさに悪循環です.文部科学省とかに求められるのは,この悪循環の根源を断つことでしょう.不祥事が起こるたびに通達出してたら良いってものじゃない.

まあ,暗い話題には事欠かない世の中ですが,自分のできる範囲で明るくする努力をしましょう.

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