健やかに成長しているレモンバームは,既にハーブティーとして楽しむことができた.作り方が正しかったかどうか不明だが,それなりに美味しかった.カップに浮かせたミントの葉も大変良い香りだった.ラベンダーもどんどん大きくなり,紫色の綺麗で良い香りの花を咲かせている.ところが,一方のミントが変な病気にやられて瀕死の重症だ.最初はアブラムシだらけになり,その後葉がおかしくなった.ハーブティーなどに利用するのが目的なので,薬を撒くわけにもいかない.なかなか大変だ...
閑話休題.
働いている人達の多くは日常の業務について同じような不満を持っていることだろう.その代表的なものが,「くだらない雑用が多くて,本当にしたい仕事や意味のある仕事ができない」という不満ではないだろうか.これに似た不満をよく耳にするし,自分自身もそう思うことが多い.一体何が問題なのだろうか.
【ドラッカーの言葉より(3)】
知識労働の生産性を向上させるために最初に問うべきは,「何が目的か.何を実現しようとしているか.なぜそれを行うか.」である.最も効果的に知識労働の生産性を向上させる方法は,仕事を定義し直すことであろう.特に,行う必要のない仕事をやめることである.
今日,知識労働者の仕事はますます分散しつつある.知識労働を実際に組織で行っている人達は,仕事や給与にはほとんど関係がなく,かつほとんど意味のない余分の仕事を課されて,忙しさを着実に増大させている.知識労働者の仕事は,充実するどころか不毛化している.当然,生産性は破壊される.動機づけも士気も損なわれる.しかし,対策はいたって簡単である.知識労働のそれぞれについて,「何のために給与を払うか」,「この仕事にはどのような価値があるか」を考えればよい.
組織で働く者は,成果を上げることを要求されながら,成果を上げることが極めて困難になっている.まさに,自らが成果を上げられるよう意識して努力しない限り,周りをとりまく現実が知識労働者を無価値にする.知識労働者自身ではコントロールできない4つの大きな現実が,仕事の成果を上げ,業績を上げることを妨げようと圧力を加えてくる.第一に,時間はすべて他人に取られる.組織の囚人と言わざるを得ない.第二に,自ら現実の状況を変えるための行動を取らない限り,日常業務に追われ続ける.日常の仕事の流れに任せていては,いたずらに自らの知識と能力とを浪費し,達成できたはずの成果を捨てることになる.第三に,組織で働いているという現実がある.すなわち,他の者が自らの貢献を利用してくれるときにのみ,成果を上げることができるという現実である.第四に,組織の内なる世界にいるという現実がある.誰もが自らの属する組織の内部を最も身近で直接的な現実として見る.外の世界で何が起こっているかは直接的には知り得ない.しかし,組織の中に成果は存在せず,すべての成果は外の世界にある.