2002年06月18日(火)
ドラッカーの言葉より(1)

6月18日は京都大学の創立記念日だそうで,講義は休みであった.学生にとってはラッキーだっただろう.それにしても,応援していたスウェーデンが敗退し,勝っても国民は知らんぷりのアメリカが勝ち進み,とうとう日本が負けてしまった.世の中,希望通りには行かないものだ.

話は変わるが,私自身,自分の「キャリア」についていろいろと考えることがある.その一方で,学生を見ていると,「キャリア」についてあまりに無関心であることに驚かされることがある.フリーターと呼ばれる無職の若者が急増してマスコミに取り上げられるようになったが,彼らの「キャリア」観はどのようなものなのだろうか.

私は単純に,「頼れるのは自分の実力だけ」と考えている.もちろん,それ以外の要素があることは十分に承知している.しかし,「頼れるのは自分の実力だけ」という出発点に立てば,何かをせずにはいられない.無為に時を過ごすわけにはいかない.

いま,ドラッカーの著作を読んでいるのだが,大変興味深い.また読み返すつもりで,この「独り言」の中にメモを残しておこう.大学という組織は,あるべき組織の姿に近づけるだろうか.

【ドラッカーの言葉より(1)】

すべての組織は,変化のためのマネジメントを自らの構造に組み込まなければならない.すなわち,自らが行っていることのすべてを体系的に廃棄できなければならない.数年毎に,あらゆるプロセス,製品,手続き,方針について,「もし現在これを行っていない場合に,今と同じだけの情報を持っているとして,果たしてこれを始めるか」を問わなければならない.もし答えがノーであれば,「今何を行うべきか」を問わなければならない.そして,行動しなければならない.今後ますます,組織は,成功してきた製品,方針,行動について,その延命を図るのではなく,計画的な廃棄を行わなければならない.

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