2002年03月16日(土)
コロンバス再訪とニューオーリンズ滞在

3月10−14日に米国ルイジアナ州ニューオーリンズで開催された会議に出席した.日本へ向かう飛行機の中でこの独り言を書いている.本当なら今頃関西国際空港に到着しているはずなのだが,機器が故障して交換が必要だとかで,4時間ほどデトロイト空港で待たされた.

今回の訪米については,飛行機運がなかったようだ.この便の遅れの他にも,会議に参加する前に訪問したオハイオ州コロンバスからニューオーリンズに向かう際に,搭乗すべき飛行機が空港へ来られず,別の航空会社(AA)の便に移されたため,出発が2時間ほど遅くなってしまった.これだけなら良かったのだが,AAのハブ空港であるセントルイスで乗り換える際に,再び飛行機が遅れてしまい,結局ニューオーリンズに到着したのが予定より3時間以上遅い,夜11時過ぎだった.ホテルに到着したときには既に12時をまわっており,大変疲れた.

ニューオーリンズを訪問するのは今回で2回目である.前回訪問したのは3年前で,やはり会議に参加するためであった.ニューオーリンズと言えば,French Quarterの美しい街並みを思い浮かべる方も多いだろう.アンティークショップが軒を連ねるRoyal St.を抜け,綺麗に飾り付けられたバルコニーが印象的な建物の間を進むと,一際賑やかなJackson Squareに出る.通りで音楽や芸を披露している人達の向こうには,緑と白のストライプが鮮やかなCafe du Mondeが見える.店に入り,お決まりのbeignetとcafe au laitを注文して,のんびりと優雅な昼下りを楽しむ.ミシシッピ川には観光客を乗せた蒸気船が行き交っている.蒸気船が向かう先にはプランテーションがあり,その広大な敷地にはかつてサトウキビで財をなした人達の豪華な家が残されている.そこには,映画 "Gone with the Wind." を思い起す風景が眼前に広がっている.メキシコ湾に近いこの地域は,香辛料の利いたCajunと呼ばれる郷土料理と新鮮なシーフードでも有名である.特にOysterが美味しく,aperitifを飲みながらappetizerに生牡蠣を食す.贅沢な夕食を終える頃には,Bourbon St.に人々が集まり,あちらこちらからJAZZが聞こえてくる.

優雅な観光客なら,このような経験もできるのだろうが,学会参加が目的である私には関係ない.朝から晩までホテルに缶詰である.ただし,会議が開催されるヒルトンホテル・リバーサイドは宿泊費が非常に高いので,インターネットで探した近くて安いホテルから毎日通うことにした.安いと言っても,メジャーな観光地であるため,一泊100ドルほどはする.部屋は異様に天井が高く,アンティークな雰囲気の調度品で統一されており,極めてヨーロッパ風であった.そのため雰囲気は良かったのだが,到着初日の部屋が確保されていなかったり,部屋のセイフティボックスが壊れていたりと,何かと問題のあるホテルでもあった.まあ,なんでも適当臭いのがアメリカらしいのだが...

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