２００１年０８月０３日（金）
自作ソフトウェア初公開

データ解析や制御を専門としているため，研究でコンピュータを利用する機会が多い．この分野で世界的に広く利用されているソフトウェアとしては"MATLAB"が有名である．国内でも，多くの大学や企業で盛んに利用されている．私もMATLAB上でプログラムを作成することが多い．というより，MATLABでしかプログラミングをしていない．研究を続けていると，実に多種多様なプログラムを開発する羽目になる．初めてプログラムを作成したころは，先々のことなど考えずに，その場その場で必要なプログラムを書いていた．別に開発したプログラムを他人に見せる必要もないので，綺麗なプログラムである必要もなかったわけだ．しかし，しばらく経ってから再使用しなければならない場合には悲惨である．自分で書いたプログラムを解読するのにも苦労させられる．やはり，長い目で見ると，場当たり的ではなく，効率的にソフトウェアを開発する方法を身に付けておく必要がある．特に，機能が明確に定められた汎用的なモジュール（サブルーチン）をコツコツと作成しておくと後々役に立つようだ．

これまでに，様々なプログラムをMATLAB上で作成してきた．その多くは，幸か不幸か私の研究グループに所属することになった学生に利用してもらっている．そうすることで，学生は基本ソフトウェアを開発する手間から解放され，実質的な研究に専念できる．これだけでも良かったのだが，この度，自作したソフトウェアを，MATLABのツールボックスという形で公開（無償配布）することにした．一般の人には何の役にも立たないツールボックスだが，ある特定の仕事に携わっている人には非常に役に立つと思う．きっと．．多分．．．今回公開するのは，以下の２つのツールボックスである．

◆　統計的プロセス管理ツールボックス

◆　多変量データ解析ツールボックス

興味のある方は使ってみて下さい．無理にとは言いませんが．