2001年07月31日(火)
プラクティススクール(PS)前夜

いよいよ明日,当研究室の学生4名(修士課程)がプラクティススクール(以下ではPSと呼ぶ)に参加するために,任地に赴く.実は,このPSは米国マサチューセッツ工科大学(MIT)化学工学専攻の修士課程のコースであり,合計4ヶ月間に及ぶ企業でのプロジェクトに参加し,課せられた基準をクリアした学生には修士号が与えられる.すなわち,修士論文を書き上げるのに相当するほど重要なコースである.

PSの歴史は古く,1916年に設置されて以来,多くのMITの学生を世界各地の企業に送り込んできた.日本国内にも受け入れ先企業がある.それが三菱化学である.今年は,三菱化学のご好意により,当研究室の学生4名が夏休みの1ヶ月間を利用して,PSに参加させてもらえることになった.各学生はMITの学生2人とグループ(1グループ3人)を組み,1ヶ月間でプロジェクトを成し遂げなければならない.これまで,英語で議論をしたことも論文を書いたこともない学生3名(1名は海外留学中)にとって,凄惨な1ヶ月となるだろう.しかし,学生が実力を付けるためには,これ以上の環境は望めない.大企業が現在抱えている問題の解決がプロジェクトとして提示され,プロジェクト遂行に100%没頭できる環境が提供され,MITの学生と共に同一の目標に向けて邁進するしかないのだから.

三菱化学から募集案内が来たとき,「こんな良い機会はないから,何としてでも応募しろ!」と学生を焚き付けたのは私だ.しかし,英語を自在には使えない学生にとって,かなり辛い経験になるだろうとも思っている.彼らの問題解決能力を高く評価してはいるが,求められる作業のスピードと質が,彼らが未だかつて体験したことのないレベルであろうと予想される.英語も大きな障壁となるに違いなく,MITの学生が夜中まで作業するなら,英語ができない日本人学生は徹夜して追いつくしかないだろう.私もある期間だけ三菱化学に滞在させていただくので,彼らが挫けてしまわないように,陰ながら支援しよう.1ヶ月後の雄姿を期待して.

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