2001年07月30日(月)
参院選を終えて

マスコミが小泉旋風を囃し立てた参院選が終わった.自民党が議席数を伸ばしたことについては,異常なまでの小泉人気から予想された通りの結果と言えるだろう.その他与党に関しては,扇さんが無事当選できてホッとしてるだろうな,ということぐらいか.

各政党の得票率や議席数に関して,ここでコメントする必要はないだろう.それよりも何よりも,一番気に入らないのが投票率の異常な低さだ.総務省の発表によると,投票率は56.4%で過去3番目に低い水準となったそうだ.怪我や病気等の理由で,やむを得ず選挙に行けなかった人もいるだろう.しかし,そのような人は少数に違いないわけで,国民の半数近くが参政権を放棄して,無茶苦茶な政治で構わないと意思表示したわけだ.アホとしか言いようがない.こんな国民が主権を持つ国が国際社会で一目置かれる存在になれたら,それこそ奇跡だろう.やはり,もらいものの民主主義ではダメか.教育改革を叫ぶ人達が多いが,改革するなら是非,参政権をきちんと行使するというまともな感覚を持った国民を育てて欲しいものだ.

さて,参院選から一夜明けた日本株式市場は大幅下落で始まった.「改革なくして景気回復なし」が小泉総理の基本姿勢であるが,しっかりと改革を行い,安心して暮らせる社会にしていただきたい.

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