あらら.前回から2ヶ月も経ってしまった.今日は愚かなテレビ番組について感じたことを書いておこう.
朝の真面目ではないテレビ番組で,大学生の学力低下の元凶でもある,理系なのに数学や理科が大学入試科目にない,文系なのに国語や英語がない,という現実を言っていた.学生の数を確保するために,必要最低限の知識すら持たない者をも入学させようとする行為であり,大学を自滅させる行為だ.まあ,本日の論点は別にあるから,この話題はこの辺で.
そのテレビ番組で,コメント屋さんが偉そうに,「詰め込みの勉強なんて必要ない」とか,「私は学校で勉強したことなんか全部忘れてます」とか主張していた.日本人はそこまでアホなのか.そんなものは低俗な大人の不良自慢でしかないだろう.だからどうだというんだ.最先端の科学技術に携わる仕事をしてないから,日本の将来を真剣に憂い,その再生へ貢献しようという気概がないから,それこそテレビでくだらない無駄口たたいて給料がもらえるだけで満足してるから,勉強したことを忘れても良かったように感じるだけだろう.日本人全員がそんな馬鹿者になったら,だれが将来への責任を果たすのか.
まったく処刑ものだ.そんなことを真顔で言えるのが信じられない.恥を知らないのか.
しかし厄介なのは,そういう低俗な意見に頷く大衆が少なくはないということだ.多数決主義の日本では,愚かな多数派が良識を持つ少数派を抹殺するのが容易だ.愚かな多数派が暴君として専制政治を行う状況について考えてみる必要があるだろう.この平等愛好家が多い日本で,仮に『選民教育(将来の日本を担う人材の英才教育)をすべきだ』と声を上げたらどうなるのだろうか.けしからんと叱られるのだろうか.選民教育に反対する人は,あらゆる面について日本の現状を肯定する気なのだろうか.それとも,日本を救う総理大臣が突然変異で生まれてきて,あるいは宇宙から舞い降りて,日本国民を救ってくれるとでも信じているのか.